口臭対策
■口臭と緑茶・梅干との関係
【口臭・原因と予防】
口臭予防に効果があるといわれている食品の中で代表的なものは、緑茶と梅干です。
<緑茶>
●緑茶、紅茶、ウーロン茶などは、原料はすべて同じで加工法が異なります。
カテキン、カフェイン、各種アミノ酸が含まれており、その中でもカテキンとフラボノイド(ポリフェノールの1種)に口臭予防も効果があるといわれています。
●カテキンは、体内で臭い物質が作られる過程でストップをかける働きと抗菌作用があります。
フラボノイドにも消臭効果があるといわれています。
●臭いに効果的な成分は、緑茶>ウーロン茶>紅茶の順番に多く含まれており、食後に飲む1杯のお茶が自然に口臭予防になる習慣になっています。
●口臭の原因が虫歯や歯周病の場合には、ウーロン茶が最適です。ウーロン茶には、虫歯や歯周病の菌を抑制する成分が含まれています。
<梅干>
●梅干に含まれるクエン酸が、口内の雑菌が繁殖することを抑えると共に、その酸味で唾液の分泌を促進する効果があります。
朝食べる梅干により、口臭予防と元気が出ます。
■ガムやサプリメントで口臭予防
【口臭・原因と予防】
学校や仕事場では、時間や場所の制約を受けて、歯磨きをしたくでもできない場合が多々あります。
こんな時に役立つのが口臭予防効果の高いガムやタブレット、サプリメント、スプレーです。
●口臭予防スプレー・・・人と接する直前のケアに有効です。
1時的な効果しかありません。
●ガム・タブレット・・・キシリトール配合のものならば、虫歯予防にもなります。
ガムをかんでいると、唾液の分泌が促進され口臭予防につながります。
●飲むとバラの香りのするサプリメント・・・最近では、サプリメントやガムで、飲むと口臭だけではなく、体臭・尿臭・便臭までもがバラの香りになる商品があります。
ただし、口臭予防は健康的な食生活を送ることと適切な口内ケアが基本です。
■食生活改善で口臭予防
【口臭・原因と予防】
口臭予防には、食生活の改善が必要です。
基本的な改善点を以下に紹介します。
●アルカリ性食品を多くとる・・カルシウム・ナトリウム・カリウムを多く含む緑黄色野菜や海藻が、その代表的なものです。
●歯ごたえや繊維の多い食品・・・歯ごたえがある硬い食品や繊維質の食品を摂取する場合、しっかり噛むことで唾液の分泌を促す効果がある。
●塩分・糖分を控える・・・塩分・糖分を控え、油は良質の植物油にする。
香辛料などの刺激物やニオイの強い食品は控える。
●胃腸を休める・・・食べる量として、腹八分目を心がけ、就寝前2時間前からは何も食べない。
こうすれば、睡眠中胃腸を休ませる事ができ口臭予防にもなる。
●消臭効果のある食品・・・食後に、口臭予防効果のあるポリフェノールを多く含む緑茶・紅茶を飲む。
また、脂肪の多いお肉を食べた食後には、パイナップルが効果的である。
ニンニク臭を消したい場合は、牛乳を飲むと効果がある。
口臭チェッカー
「口臭チェッカー」とカテゴリ分類される機器があります。
口臭の存在とその程度をチェックするために使用されます。
約3000円程度でポケットに入るコンパクトなものから、医療用で使用されるレベルの数百万もするような機器もあります。
ポケットに入り、いつでもどこでも持ち運びでき、様々なシチュエーションで使用できる簡易型の口臭チェッカーが人気です。
デートの時、大事な商談がある時など、それぞれのケースに応じて手軽に使用できる点が重宝される要因です。
●なぜ、口臭チェッカーが必要なの?
どうして口臭チェッカーが重宝されるのでしょうか?
少し考えてみれば分かります。
自分自身で自分の口臭の程度を正確に把握することはできません。
親や兄弟などの身近な家族や友達をもってしても、自分の口の臭いを嗅いでもらうことは非常に勇気を必要とします。
もし口が臭っていることがわかり周りの人に不快感を与えているような程度である場合、過去にまで遡り非常に後悔する原因となります。
このような背景があるため、好きな時に好きなシチュエーションで、自分の口臭をチェックできる簡易型口臭チェッカーが人気となるのは必然なことです。
●口臭チェッカーの落とし穴
口臭チェッカーが重宝されている理由は、よく理解できます。
しかし、簡易型口臭チェッカーを全面的に信頼することは非常に危険です。
現在、口臭で悩む患者さんの多くは「自臭症」です。
したがって、口臭がないのにもかかわらず、口臭があると思い込み自らが悩んでいる状況なのです。
自臭症の患者さんが、チェッカーで測定した際に、もしたまたま口臭が存在すると判定された場合、さらに落ち込むことになります。
口臭外来の専門病院で使用する口臭判定器を使用した場合でも、時には誤作動や誤診等があります。
手軽に手に入る市販されている口臭チェッカーが絶対であるという思い込みは非常に危険です。
使用することに意味がないということではありません。
盲目的に信じると、結果によっては、精神衛生上非常に悪い状況へと追い込まれてしまう危険性があることを知って使用するべきです。
子供の口臭
保健センターで母子の歯科指導をしている歯科衛生士からの話題提供です。
「1.6歳児健診、3歳児健診で口臭が気になるとの質問が多いことに気づきました。
特に男の子に多いような気がします。
口内を診察しても特に問題はありません。
考えられる原因は何なのでしょうか。
また、それに対する指導はなにかあるのでしょうか?」と、質問されているHPを発見いたしました。
出所は、本田歯科医院のHPです。大阪で口臭に熱心に取り組んでいらっしゃる医院です。
非常におもしろく参考になります。
一度、閲覧することをお勧めします。
前に御紹介した西原先生と同じぐらいお勧めのHPです。
口臭の原因には、たくさんあります。
医学上の取り組みもまだ始まったばかりであり、手探り状態で治療に取り組んでいるのが現状です。
指摘されている原因の中の一つに、"口呼吸"があります。
バンコクにおいて、お子さんの歯科治療や検診をしている時、歯科医のミラーがよく曇りました。
これは、患者さんが口で呼吸していることを指します。
「バンコクでは口で呼吸する子供が多いなぁー。」という印象を持っていました。
その時は、単に「口呼吸が多い」と思っただけでしたが、西原先生の書籍の中で、口呼吸とアトピーや花粉症などのアレルギーとの関係があることを知り、その後では、口呼吸の問題を指摘させていただいております。
しかし、本田先生によれば、"口臭"の大きな原因でもあると指摘されていらっしゃいます。
あらためて、もう一度、その危険性について示したいと思います。
口呼吸対策に関しては、省略いたします。口で呼吸をすれば、自ずと口内が乾燥します。
口腔内乾燥となります。唾液はPHを中性に保とうとします。
その免疫力に助けられ、虫歯や歯周病を防いでいます。
口内の自浄作用も低下します。
ここで、pH(酸性とかアルカリのこと)について説明すると、食事や間食の度にpHが低くなり、元に戻るためには少し時間が必要です。
食事後、歯を磨く習慣は良いとされています。
しかし、唾液の少ない人の場合、良いとも考えられません。食後、歯磨きやうがいをする時、通常の状態でも唾液が少ないのに、食後の歯磨きやうがいにより豊富にあった唾液を洗い流してしまうことになります。
その結果、口腔乾燥を起こします。虫歯予防のため行うはずの歯磨きが、虫歯や口臭を作りやすい状態を招くことになります。
食後すぐの歯磨きは、虫歯予防の最大の方策のはずです。
反面、唾液が失われるという盲点があるという結果を招くことになります。
歯磨き後、安心することなく、唾液を発生させる方策が必要になります。
本田先生の指導内容は、以下のとおりです。
(ステップー1)36回カチカチと噛み合わせること
(ステップ−2)舌を右に12回グルグルと回す。
(ステップ−3)左に12回回す
確かに、この運動をすると口内に唾液が出てきます。
唾液の多い人も少ない人にもお勧めです。
端的に言えば、歯磨きの最終段階は、唾液分泌で終わらせるべきであると考えられます。
この習慣と方法を、子供たちに指導し習慣化できれば、虫歯、歯周病、口臭予防、アトピーなどのアレルギー問題の予防になると考えられます。
ぜひこの習慣を指導してください。
口臭が原因となり、学校での"いじめ"に悩んでいる子どもたちも沢山いるようです。
また、自閉や"鬱"の問題にも発展することも指摘されています。
口呼吸や唾液分泌(口腔内乾燥)を子育ての重要項目に入れていただくことが望ましいと考えることができます。
人前で大きな口を開けて、キレイな歯を見せて笑う。
そんな健康的な印象をたくさんの人に与えて、たくさんの人と理想的な交流が持てるようになれば、どんなに素晴らしいことでしょう。
日本の明るい未来にも関係すると思いませんか?
歯と口臭
口臭と歯の健康状態は、密接に関係しています。
口臭のある患者の大部分が、歯や口腔の病気が原因であることが多く、歯周病、歯槽膿漏、歯茎の病気、歯周炎などにかかると必然的に口臭もひどくなります。
端的にいえば、口臭の予防とは歯の予防であるといえます。
虫歯の予防、口腔に関するあらゆる病気の予防が求められることになります。
●口臭が起きるのは何故?
口臭の臭いの原因は、口内で繁殖・増殖する細菌が、口内に残る食物の残りやタンパク質成分等と結びつき腐敗した腐敗臭です。
また、口内において唾液の分泌活動が弱まる起床時や食後3時間目は、口内が乾燥するなどの原因による生理的口臭が主なものであると考えられます。
●口臭を予防するには歯のケアを
人害となる、口臭を予防するためには、歯のケアが欠かせません。
歯のケアとは、「正しい歯磨き」を実践することであり、「毎日、十数分磨くから磨き残しがないよ。」等と、発言されている人でも、歯磨き方法が間違っていれば信じられないくらい磨き残しがあるものなのです。
伝統的な歯磨き法として、縦磨き・横磨きなどがあります。
今では、ローリング法、バス法、スクラッピング法などがあります。
どれか一種類ということではなく、自分の歯の形状や歯並びに合わせて数種類の歯磨き方法を試す必要があります。その過程の中で、自分に合った方法を編み出す必要があります。
もちろん、歯科医等の専門家による指導も必要です。
虫歯になってから慌てるのではなく、歯の予防意識を持ちながら、歯科医に相談することをおすすめします。
●歯の予防の詰めを誤らないこと
歯の予防は、通常の歯磨きだけでは不十分であり完璧とはいえません。
人の歯のかたちや歯並び、歯茎の形状は、十人十色実に様々なケースばかりです。
それゆえ、必然的に、歯と歯の間の詰まり具合、開き具合というのも様々であるということになります。
隙間が広くなるほど、細菌が蓄積しやすく、また虫歯になりやすいと考えられます。そんな問題を解決してくれる器具が、歯間ブラシ(デンタルフロス)です。
市販されているものも沢山あります。ぜひ一度試してみてください。
歯間ブラシ(デンタルフロス)は、口臭をチェックする道具としても使えます。
歯の予防を完璧に行い、口臭の悩みから解放されるべきです。
口臭専門外来
■「口臭専門」外来
「口臭専門」外来では、口臭で悩んでいる患者さんを対象に、口臭のない清潔でさわやかな息を取り戻していただくために、北海道大学歯学部附属病院各科の専門医が原因を究明して治療を行います。
【対象】
1.口腔に原因があると考えられる口臭が気になる方
2.原因不明の口臭が気になる方
3.口臭に関して、専門家による治療を受けたいと思われる方
【診療内容】
1.問診
1)日常生活状態の把握
2)口内衛生への関心度
3)その他
2.診査
1)むし歯や歯周病のチェック
2)歯ぐきや舌のチェック
3)口臭の測定
4)レントゲン撮影、唾液の検査 5)その他
3.口臭の治療
1)原因が口内にあると診断された場合
(ア)歯みがき指導、歯石の除去、専門家による口内の清掃、
(イ)むし歯の処置、歯周病の治療、入れ歯の再製作など
2)原因が口内以外の全身的な要因によると診断された場合
※内科医、耳鼻咽喉科医などへ紹介する。
【治療費】
基本的に保険対象となる診療ですが、一部自費診療(例.口臭の測定など)となります。
自費診療は、国立大学歯学部附属病院の料金表に従って、全国一律の治療費とさせていただいております。
【診療日】
(診療時間)毎週月〜金曜日 午前9時〜午後4時(ただし、水曜日は午後2時まで)
※新患は随時受け付けます。
ただし、初診時に口臭検査に関する検査条件を事前に御説明させていただきます。
そのため、あらかじめ予約されることをお奨めいたします。
※もし、かかりつけの先生の紹介状があれば、ご持参下さい。
【お問い合わせ】
北海道大学歯学部附属病院保存系歯科B診療室・口臭専門外来
・011-716-2111 内線4342(午前8時30分〜午後5時)
【診療担当医】
兼平 孝、菅谷 勉(日本歯周病学会認定医)、斎藤 彰(日本歯周病学会認定医)、
竹原順次、高橋大郎、千葉逸朗(日本口腔外科学会認定医) 他余名
●口臭に関する疑問
(1)朝起きた時、お腹がすいた時など、口臭が気になることがあります。
専門家に診察していただいた方がよいように思えます。
しかし、誰でも起床した時や空腹の時は、口臭があります。
生理的なものの場合は、気にしない方がよいと考えられます。
ただし、口内に問題(例.歯みがきの方法が悪い、むし歯や歯周病などがある)がある場合がありますので、かかりつけの歯科医の先生に、一度診察していただくことをお薦めいたします。
また、「口臭外来」の専門医の治療を受診されてもかまいません。
(2)最近になり、知人や家族から「口が臭くなった」といわれるケースが、多くなりました。
近所の歯科医の診療を受けたところ、「確かに口臭はあるが、むし歯や歯周病などはない」。
また、紹介された胃腸科や耳鼻科でも、「異常なし」の診察結果でした。
日常生活でも、毎日歯みがきは2回欠かさず行っています。
いったいどこに問題があるのかわかりません。
このような場合、口臭の原因として、唾液(つば)の分泌低下が疑わしいです。
唾液が少なくなるにつれて、口内において細菌の活動が活発になり、様々な腐敗物を作り出します。
これが口臭の原因になります。
また、唾液が少なくなる原因として、次のことが考えられます。
1)生理的な原因として、(起床直後、空腹時、加齢、月経など)
2)仕事によるストレス(多忙な仕事、緊張の多い仕事、夜勤の多い仕事)
3)薬による原因(高血圧や糖尿病など、慢性疾患の薬の副作用として)
このようなケースでは、「3)の薬の副作用」による原因ではないでしょうか。
最も可能性が高いと推察されます。慢性疾患の薬には、大なり小なり、唾液の分泌を抑える副作用があります。
ただし、この診断は、あくまでも推察です。
口臭外来などの専門医の診察をきちんと受診され、原因を特定され治療を受けられることをお勧めいたします。